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「花の冷蔵庫」とは?美しい花を届けるための、知られざる舞台裏

冷蔵庫に入ったたくさんの花

こんにちは、FLORISTです🌱

普段何気なく目にする美しいお花。ですが、その一輪一輪の花が、鮮やかさや瑞々しさを保ったまま手元に届くために、実は舞台裏で活躍している「秘密の存在」があることをご存じでしょうか?


それが、「花の冷蔵庫」です。


今回は、あまり知られていないけれど、プロのフローリストにとって欠かせないこの冷蔵庫の役割や仕組みについて、詳しくご紹介します!


ー 花の冷蔵庫(フラワーキーパー)とは? ー


「花の冷蔵庫」とは、その名の通りお花専用の冷蔵保管設備

スーパーや家庭にある一般的な冷蔵庫とは異なり、切り花の鮮度や美しさをできるだけ長く保つために、温度や湿度、気流が花に最適な状態で管理されているのが特徴です。


一般的には以下のような条件が保たれています:


  • 温度設定:およそ3〜8℃

     → 花が凍らないギリギリの低温で、劣化を防ぎます。

  • 湿度:60〜80%前後をキープ

     → 乾燥を防ぎ、花弁や葉のしおれを抑制します。

  • 気流制御:直接風が当たらないように

     → 花が乾かないよう、柔らかい循環で空気を保ちます。


このように、人間にとって快適な冷蔵空間とはまったく異なり、あくまでお花にとって快適な環境を作るために設計されています。


フラワーキーパー

ー なぜお花を冷やす必要があるの? ー

植物はカットされた瞬間から、徐々に水分と栄養を失い、老化(劣化)が進みます。特に日本の夏のように高温多湿な環境では、茎が傷みやすく、バクテリアも繁殖しやすくなり、あっという間に花が傷んでしまいます。そこで重要なのが、「冷蔵保存」です。


冷やすことで:


  • 呼吸活動を抑えてエネルギー消費を最小限に

  • 蒸散(=水分の蒸発)を抑えてみずみずしさをキープ

  • 細菌の繁殖を防いで、茎が腐りにくくなる


といった効果があり、花をできるだけ長く、美しく保つことができるのです。


2つの電球

ー 花の冷蔵庫があるお店と、ないお店の違い ー

冷蔵庫の有無は、お花の品質と寿命に直結します。


冷蔵庫のあるお店では:


  • 朝の市場から届いた花をすぐ冷蔵保存

  • 注文が入るまでしっかり管理

  • ギフト用アレンジも作成後すぐ冷蔵庫で待機

    → お客様に届くまでの品質がしっかり保たれる!


一方で冷蔵設備がない店舗では、真夏の店内で花が傷みやすく、届いたときに元気がない・すぐ枯れてしまうというリスクも高まります。


ー どうして冷たいのにお花は大丈夫? ー


「お花は暑い国に咲くから、寒さは苦手なのでは?」と思われがちですが、切り花になった後は事情が異なります。生きている状態では光合成などでエネルギーを補えますが、カットされた後は老化を遅らせるしかありません。そのため、冷やして新陳代謝を落とすのが効果的なのです。


ただし一部の熱帯植物(例:ラン類)などは寒さに弱いため、保管温度には種類ごとの調整が必要。ここはプロの腕の見せ所でもあります。


フローリスト

ー FLORISTが大切にしていること ー

FLORISTでは、どんな季節でも、どんな地域でも、最高の状態でフラワーギフトを届けることを大切にしています。だからこそ、花のお手入れはとても重要。どんなに素敵なデザインでも、花がしおれていては意味がありませんよね。お届け前までしっかり管理を行い、大切な方への贈り物としてふさわしい「一番良い状態」でお届けしています。「花の冷蔵庫」は、普段あまり目にすることはないけれど、実は美しい花を保つための縁の下の力持ちなんですよ♪




FLORISTでは、季節ごとの花々を取り入れたフラワーギフトや、特別なシーンにぴったりの華やかなアレンジまで、さまざまな作品が日々生み出されています。ぜひお気に入りの花ギフトを見つけてみてください🌱

 
 
 

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