花とともに歩む日々。フローリスト(花屋)のある一日
- Gooby Goofy
- 3月14日
- 読了時間: 4分
こんにちは!FLORISTです🌱
本日は、私たちフローリスト(花屋)の一日をご紹介します。お花がどのようにお客様のもとへ届くのか、少しでも感じていただけたら嬉しいです。

⒈ 朝一番、お花たちとの出会い
花市場は、まだ街が眠る深夜3時頃から静かに動き出します。5時を過ぎる頃には、花の香りと熱気に包まれながら、多くの人で賑わっています。市場に並ぶのは、その日一番に届いた季節の花々。色とりどりの花が場内に広がり、まるで季節そのものがぎゅっと詰まったような景色が広がります。これからどんな想いを届けてくれるのか想像しながら、一輪ずつ丁寧に手に取り、新鮮さや状態を確かめて選んでいきます。
⒉ お店に戻ったら、丁寧にお手入れ
お花は生きもの。市場からお店に戻ったら、まずは丁寧に水揚げをして、旅の疲れを癒してあげます。花の種類によって水揚げの方法はさまざま。その花に合った方法で、できるだけ元気な状態に戻してあげることが大切です。
茎をハサミでカットする基本的な方法はもちろん、お湯につけて水を吸わせる「湯あげ」や、茎の先端を焼いて水の吸い上げを良くする「焼き揚げ」、硬い枝は叩いて水を吸いやすくするなど、一輪一輪に合わせた手間を惜しみません。手をかけるほどに、お花たちは生き生きと輝き始め、まるで"ありがとう"と応えてくれるように見えるんです。その瞬間が、私たちにとっても小さな喜び。お花から元気をもらいながら、次に誰かの手に渡る日を心待ちにします。
⒊ お客様の想いを形に
店頭では、お客様の「想い」に耳を傾けながら、お花を選び、束ねていきます。「大切な人に贈りたい」「自宅に飾って癒されたい」など、贈る理由はさまざま。それぞれのストーリーを大切に、花に想いを込めてアレンジしていきます。
旅立つ花たちに願いを込めて🌹
完成したお花たちは、ひとつひとつ丁寧に想いを込めて、お客様のもとへと旅立っていきます。花は、どんな言葉よりも素直に想いを伝えてくれる存在。贈る人の気持ちをそっと預かり、受け取る人の心に静かに寄り添い、そして花自身もまた、その瞬間を幸せに感じているように思います。
だからこそ、私たちはただ花を束ねるだけではなく、その一束に「誰かを想う気持ち」や「特別な瞬間を彩る願い」をしっかりと込めています。一輪の花が誰かの心に残るように、贈られた瞬間に小さな感動を届けられるように。
お花は、ただの飾りではなく、“想いを伝える橋”だと私たちは考えています。花を手に取るその瞬間が、日常の中にある特別なひとときとなり、誰かの心にそっと温かさを灯してくれるように願いながら。

最後に
いかがでしたか? 花屋というと、華やかで美しいお花に囲まれて、優雅に過ごしているイメージを持たれることが多いかもしれません。でも実は、花屋の仕事は思っている以上に体力勝負なんです。
市場での仕入れは、まだ外が真っ暗な時間から始まります。重たい花材を運び、お店に戻ればすぐに水揚げやお手入れをしながら、その日の注文やディスプレイの準備に追われます。花を美しい状態でお届けするためには、日々のお手入れが欠かせませんし、重たいバケツを何度も持ち運んだり、大きなアレンジメントを配送したりと、作業の7割は体力勝負と言っても過言ではないくらい。
でも、それでも続けたいと思えるのは、花を通じて誰かの「想い」を届けられるから。お客様の「ありがとう」の言葉や、贈り物を受け取った方の笑顔を想像すると、不思議と疲れも吹き飛んでしまいます。
花は生きものだからこそ、毎日同じ作業でも決して同じ日はありません。一輪一輪に心を込めて向き合い、その日の花たちの状態に合わせて丁寧にお世話をします。そうすることで、花たちが本来持つ美しさを最大限に引き出せると私たちは信じています。

ご相談やご質問は、サイト内のチャットからも受け付けております。
フラワーギフトの選び方やご注文についてなど、ぜひお気軽にお問い合わせください*.