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七夕ってどんな日?願いごとと花の、ちょっといい話

七夕の短冊

こんにちは、FLORISTです🌱

7月7日は「七夕(たなばた)」の日。笹に短冊を吊るして願いごとをする、日本でもなじみ深い行事のひとつです。でも、どうしてこの日だけ、願いごとをしてもいいことになったのでしょう?


ー 七夕のルーツとは? ー

七夕のはじまりは、古代中国の「乞巧奠(きこうでん)」という行事にさかのぼります。これは、織姫星(こと座のベガ)にあやかり、裁縫や織物の上達を願って女性たちが星に祈りを捧げる儀式でした。

“手先の技が巧みになりますように”という、技芸の向上を願う日だったのです。


この風習が奈良時代に日本へ伝わると、日本に古くからあった「棚機津女(たなばたつめ)」という伝説と融合します。これは、水辺の機織り小屋で神様に捧げる布を織る女性「棚機女」が登場する、浄めと祈りの物語。やがてこの「たなばた」の読みが「七夕」と結びつき、現在の“たなばた”という名称になりました。こうして、七夕は宮中の年中行事として定着し、詩を詠んだり、星を眺めながら琴を奏でたりする優雅なひとときとして楽しまれていたといいます。


時代が進むにつれ、七夕は少しずつ庶民の間にも広まっていきます。江戸時代には、短冊に願いごとを書いて笹竹に結ぶ現在の風習が定着し、「芸事の上達」から「願いごと全般を祈る日」へと意味が広がっていきました。今では、子どもから大人まで誰もが参加できる、やさしくて自由な祈りの文化。一人ひとりの願いが静かに夜空へ浮かび上がる、そんな七夕の夜は、今も昔も変わらず、人の想いが空をつなぐ日なのです。


ー 七夕に、花がそっと寄り添う理由 ー

そんな七夕に、実はお花がそっと寄り添っていることをご存知ですか?たとえば、笹の葉に見立てられるミスカンサス。風にそよぐその姿は、まるで短冊を抱いた笹のようにやさしく、涼しげな印象を与えます。


そして、夜空を思わせるブルー系の花たち

ブルースターやデルフィニウム、スターチスなどは、まるで天の川のような幻想的な雰囲気をつくり出します。とくにブルースターは、小さな五角形の星型の花を咲かせることから、「希望」や「信じる心」といった花言葉をもち、七夕の夜にぴったり。


また、七夕が“願いごとをする日”であることにちなんで、花を「祈りの象徴」として贈る文化も自然と結びついていきます。古くから、花は言葉にできない想いを届ける手段として親しまれてきました。誰かの幸せを願ったり、未来の自分に想いを託したり。花が語らずとも、そこにあるだけで気持ちをそっと支えてくれるのは、不思議な力です。

織姫と彦星の和菓子

七夕は、年に一度、空を見上げて“願う”ことが許される日。星に向かって祈ることも、花に想いをのせて眺めることも、きっと同じように心を整える時間です。


今年の七夕は、少しだけ立ち止まって空を見上げてみませんか?

あなたの願いごとが、静かに叶いますように*.・


FLORISTでは、季節ごとの花々を取り入れたデザインや、特別なシーンにぴったりの華やかなアレンジまで、さまざまな作品が日々生み出されています。ぜひお気に入りのアレンジを見つけてみてください🌱

 
 
 

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