ハロウィンの主役!かぼちゃの種類とその魅力
- Gooby Goofy
- 10月24日
- 読了時間: 8分

− FLORISTの世界へようこそ。−
こんにちは、FLORIST JPです🌱
秋の夜を彩るハロウィン。街を歩けば、オレンジ色のかぼちゃや可愛いジャック・オー・ランタンが並び、季節の訪れを感じますね。
そんなハロウィンの象徴ともいえる「かぼちゃ」ですが、実はひとことで“かぼちゃ”といっても、たくさんの種類があるのをご存じでしょうか?
ここでは、ハロウィンでよく使われるかぼちゃの種類を中心に、それぞれの特徴や楽しみ方をご紹介します。
🎃 ジャック・オー・ランタン用かぼちゃ(パンプキン)
ハロウィンといえば、やっぱり欠かせないのがオレンジ色のパンプキン。
「ジャック・オー・ランタン」を作るために使われるこのかぼちゃは、日本の食用かぼちゃとは異なり、ペポ種(Cucurbita pepo)というグループに分類されます。果肉は水分が多く、皮が比較的薄いため、彫刻に適しているのが特徴です。
ここでは、ハロウィンの装飾によく使われる代表的な3つの品種をご紹介します。

❶. Howden(ハウデン)
→もっともポピュラーなランタン用。形がきれいで彫りやすく、均一なオレンジ色が特徴。
◼︎ 分類:ペポ種(Cucurbita pepo)
◼︎ 用途:主に観賞用(ジャック・オー・ランタン向け)
◼︎ サイズ:直径25〜35cm前後、重さ6〜10kg程度
◼︎ 形:丸く整ったフォルムで、持ち手(ツル)がしっかりしている
◼︎ 特徴:
彫刻しやすく、均整の取れた形でハロウィン装飾に最適。
皮がやや厚めでしっかりしているため、ランタンにしても形が崩れにくい。
アメリカでは「ハロウィンパンプキンの定番」として広く栽培されている。
果肉は食べられるが、水分が多く味は淡白。主に観賞・装飾用。

❷. Connecticut Field(コネチカット・フィールド)
→ 歴史ある品種で、アメリカでは伝統的なハロウィン用パンプキン。
◼︎ 分類:ペポ種(Cucurbita pepo)
◼︎ 用途:観賞用・食用兼用
◼︎ サイズ:直径30〜40cm前後、重さ10〜14kgほどの大型
◼︎ 色:明るいオレンジ色
◼︎ 形:やや平たい円形で、昔ながらの「クラシックなパンプキン型」
◼︎ 特徴:
アメリカ最古のパンプキン品種の一つで、17世紀から栽培されている伝統品種。
皮がやわらかく、彫りやすいためジャック・オー・ランタンに最適。
果肉は水分が多いが、パイやスープなど食用にも利用可能。
歴史的にも「ハロウィン文化の原点」といえる代表的なパンプキン。

❸. Trick or Treat(トリック・オア・トリート)
→ 甘みがあり、観賞だけでなく食用にも向く万能タイプ。
◼︎ 分類:ペポ種(Cucurbita pepo)
◼︎ サイズ:直径20〜25cmほどの中型
◼︎ 色:鮮やかなオレンジ色で、表面はなめらか
◼︎ 形:丸く愛らしいフォルム
◼︎ 特徴:
観賞用として映える美しい色合い。
果肉にほんのり甘みがあり、スープやパイにも使える。
「ハウデン」よりもやや小さめで、家庭用ディスプレイに人気。
名前のとおり、ハロウィン気分を盛り上げるシンボル的存在。
※ハロウィン用のかぼちゃは、中身をくり抜いてランタンを作るために皮が薄く、果肉は水っぽめ。
日本の食用かぼちゃとは違い、「見た目重視」で育てられています。

− デコレーションに人気の観賞用かぼちゃ −
お部屋のインテリアや花束のアクセントにぴったりな小さめの観賞用かぼちゃも人気です。
色や形がとても個性的で、フローリストの世界でも秋のアレンジメントに使われることがあります。
続いて、観賞用に使われる代表的な4つの品種をご紹介します。

❶. Pucchini(プッチーニ)
→ オレンジに白い縞模様が入り、小ぶりで可愛い。観賞用としても人気。
◼︎ 分類:ペポ種(Cucurbita pepo)
◼︎ 用途:観賞用・一部食用可
◼︎ サイズ:直径約7〜10cm(手のひらサイズ)
◼︎ 色:オレンジに白い縞模様
◼︎ 形:丸く、やや扁平な形
◼︎ 特徴:
小ぶりでかわいらしく、見た目のバランスが良い。
表面のストライプ模様が明るく映え、ナチュラルな秋の装飾に最適。
そのまま飾るだけで絵になるため、テーブルデコレーションにも人気。
一部では食用としてスープやローストにも利用可能。
💡おすすめの使い方:
白やベージュの花(ダリアやカーネーション)と組み合わせると、ナチュラル&可愛い秋アレンジに。

❷. Baby Pumpkin(ベビー・パンプキン)
→ 手のひらサイズのミニパンプキン。花と合わせると秋らしい温かみを演出できます。
◼︎ 分類:ペポ種(Cucurbita pepo)
◼︎ 用途:観賞用
◼︎ サイズ:直径約5〜8cm
◼︎ 色:明るいオレンジ色
◼︎ 形:小さくて丸みのある、いわゆる“ミニパンプキン”
◼︎ 特徴:
手のひらにちょこんと乗るほどのサイズ感が魅力。
表面の筋がくっきりしていて、ランタン型のシルエットが美しい。
花束やリースに添えると、秋らしい温かみをプラスできる。
丈夫で長持ちするため、観賞用として扱いやすい。
💡おすすめの使い方:
オレンジ・イエロー系の花と合わせると明るくポップに、ブラウンやバーガンディと合わせると大人っぽい秋色アレンジに。

❸. White Boo(ホワイト・ブー)
→ 白い皮が印象的で、シックなインテリアにぴったり。
◼︎ 分類:ペポ種(Cucurbita pepo)
◼︎ 用途:観賞用
◼︎ サイズ:直径約7〜10cm
◼︎ 色:純白〜クリームホワイト
◼︎ 形:小ぶりで丸く、筋が浅いタイプが多い
◼︎ 特徴:
白い皮が印象的で、シックで洗練された雰囲気を演出。
オレンジやグリーンのかぼちゃと組み合わせるとコントラストが美しい。
モノトーンインテリアやナチュラル系の空間にもよく馴染む。
観賞用として人気が高く、ハロウィン以外の秋インテリアにも使える。
💡おすすめの使い方:
白×グリーンの花(ユーカリやトルコキキョウなど)と合わせると、落ち着いた“大人のハロウィン”スタイルに。

❹. Gourd(ゴード/ひょうたんかぼちゃ系)
→ グリーンや黄色、斑模様など多彩な形で、アート作品のように楽しめます。
◼︎ 分類:ウリ科(カラスウリ属やカボチャ属などを含む総称)
◼︎ 用途:観賞用
◼︎ サイズ:種類によりさまざま(手のひら〜30cm程度)
◼︎ 色:グリーン、イエロー、オレンジ、斑模様など多彩
◼︎ 形:細長いもの、曲線的なもの、ユニークなフォルムが多い
◼︎ 特徴:
「ゴード」は厳密には“かぼちゃ”というより“ひょうたん系植物”の総称。
個性的な形が多く、アート作品や装飾素材として人気。
乾燥させると数ヶ月以上長持ちし、秋冬のディスプレイにも活用できる。
色や模様が豊かで、ひとつひとつが唯一無二の魅力を持つ。
💡おすすめの使い方:
木の実・ドライフラワーと合わせて、ナチュラルで温もりある秋のディスプレイに。
形がユニークなので、店舗やイベント装飾のアクセントにもぴったり。
※観賞用かぼちゃは、ドライフラワーや木の実と合わせた秋のアレンジメントにもよく使われます。
そのまま飾っても長く楽しめるので、ギフトやショップ装飾にもおすすめ🎃
− 食用かぼちゃ(日本かぼちゃ・西洋かぼちゃ)−
ハロウィンでは観賞用が主流ですが、食卓に並ぶかぼちゃは別の種類です。
日本では「えびす」「くりゆたか」「バターナッツ」などがよく知られています。

❶. えびすかぼちゃ(Ebisu Pumpkin)
→ホクホク食感で甘みが強く、煮物やスープにぴったり。
◼︎ 分類:西洋かぼちゃ(Cucurbita maxima)
◼︎ 特徴:日本で最も一般的な食用かぼちゃ。果皮は濃い緑色で、縦にうっすらと筋が入ります。
◼︎ 味わい・食感:ほくほくとした粉質の食感で、甘みが強く、栗のような風味。
◼︎ おすすめ料理:煮物、天ぷら、スープ、かぼちゃコロッケなど。
💡ポイント:
加熱するとホクホク感と甘みが際立ち、和食との相性が抜群。冷めても味がしっかりしているのでお弁当にもぴったりです。

❷. バターナッツかぼちゃ(Butternut Squash)
→洋梨型で、なめらかな果肉とほんのりナッツのような風味。ポタージュにも最適。
◼︎ 分類:ペポ種(Cucurbita moschata)
◼︎ 特徴:洋梨のような形をしており、皮はベージュ〜クリーム色。海外ではスープ用かぼちゃの定番。
◼︎ 味わい・食感:なめらかな舌触りで、水分が多く、ほんのりナッツのような香ばしさ。
◼︎ おすすめ料理:ポタージュ、グラタン、ロースト、スイーツ(プリンなど)。
💡ポイント:
果肉はオレンジ色が濃く、火を通すとトロリとした質感に。見た目も可愛いのでインテリアとして飾る人もいます。

❸. くりゆたか(Kuriyutaka)
→ねっとり濃厚な甘みで、デザートにも使える人気品種。
◼︎ 分類:西洋かぼちゃ(Cucurbita maxima)
◼︎ 特徴:えびすかぼちゃの改良品種。皮はやや黒みがかった緑色で、果肉は濃いオレンジ色。
◼︎ 味わい・食感:ねっとりとした舌触りで、糖度が高く濃厚な甘み。栗のような味わい。
◼︎ おすすめ料理:スイーツ(かぼちゃプリン・パイ・モンブランなど)、煮物、サラダ。
💡ポイント:貯蔵性が高く、時間を置くことでさらに甘みが増すのが特徴。デザート向きとして人気です。
※これらはハロウィン料理に取り入れるのもおすすめ。
スープやグラタン、パンプキンタルトなどにすれば、季節を味わう素敵な一品になります🍲

− 花と楽しむ“ハロウィンの秋” −
ハロウィンのかぼちゃは、見て・飾って・食べて楽しめる、秋の贈り物のような存在。
花と一緒に飾れば、季節の物語を感じる特別な空間が生まれます。
食卓のテーブルコーディネートにミニパンプキンをちょこんと添えるだけでも、ぐっとハロウィンらしい雰囲気に変わります。
例えば、白いプレートにホワイト・ブーを添えてシックにまとめたり、オレンジのベビー・パンプキンをキャンドルのそばに置いたり。
小さなかぼちゃが一つあるだけで、食卓に温もりと遊び心が生まれます🕯️
今年のハロウィンは、花と一緒にかぼちゃを飾って、“かぼちゃと花の秋時間”を楽しんでみてくださいね 🎃🍂
FLORIST JPでは、花や季節にまつわるコラムを日々配信しています。
花を贈る喜びや、季節の移ろいを感じるひとときを、ぜひ一緒にお楽しみください。




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