「雨の日にだけ咲く、花の魔法」─ 6月の自然がくれる静かなご褒美
- Gooby Goofy
- 3 日前
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こんにちは、FLORISTです🌱
6月、空は曇りがちで、足元も濡れがち。それでも、ふとした瞬間に心がふわっとほどけるのは、雨に濡れて美しさを増す“花たち”のおかげかもしれません。梅雨という季節は、花にとっては試練のようでいて、実はその魅力を最大限に引き出してくれる特別な時間。今日は、そんな「雨の似合う花たち」にフォーカスしてみましょう。

■ なぜ梅雨に咲く花は、こんなにも美しいのか?
雨に濡れた花には、晴れの日とはまた違う表情があります。水分をたっぷり含んだ花びらは、まるでガラス細工のように透き通り、しっとりとした色の深みが際立ちます。
たとえば紫陽花。咲き始めの淡いグリーンから、少しずつ色づいていく過程も魅力的ですが、雨粒をまとったその姿には、どこか幻想的な静けさがあります。また、クチナシやユリのような香り高い花は、雨上がりの空気にふわりと漂い、気持ちまで柔らかくしてくれます。湿度の高い時期だからこそ、香りがしっかりと立ち、感覚にまで届くのです。
■ 雨と花の関係性。湿度と色彩がつくる“しっとり美”の秘密
実は梅雨の湿度は、花の「保水」にも一役買っています。水分が空気中に多くあることで、花びらの乾燥が抑えられ、みずみずしさを保ちやすくなるのです。さらに、雨や曇りの日の柔らかい光は、色を濃く見せてくれます。直射日光では飛びがちな淡いブルーやパープルも、梅雨の光ならくっきりと映える。だからこそ、雨の日の花は“しっとり美”を放つのです。
■ 6月が旬のおすすめの花たち
しっとりと雨に濡れる季節、6月は一年の中でも特に“花の表情”が豊かに感じられる時期です。ここでは、FLORISTが自信を持っておすすめする6月の旬の花々をご紹介します。

◎ 紫陽花(アジサイ)
雨に濡れる姿が最も美しい花——そんなふうに思わせてくれるのが、紫陽花です。丸く可憐な「ホンアジサイ」や、繊細な「ガクアジサイ」、真っ白で大きな花が印象的な「アナベル」など、品種ごとに違った表情を見せてくれます。土壌のpHによって花色が変化するという不思議な特性も、育てる楽しみのひとつ。静かな雨の中でゆっくりと咲く紫陽花は、心に余白をくれるような存在です。鉢植えとして贈っても、切り花として飾っても、その美しさは日々の空間に優しい潤いをもたらしてくれます。

◎ 芍薬(シャクヤク)
たった1輪でも絵になる花、芍薬。「立てば芍薬、座れば牡丹」と昔から言われるように、凛とした立ち姿と、ふわっと重なる繊細な花びらのバランスが、多くの人の心を掴んで離しません。つぼみから咲き始め、ゆっくりと大輪になる過程もまた魅力。5月下旬〜6月上旬にかけて出回る芍薬は、まさに今が見頃。季節限定の“花の芸術”を、贈りものとしても、自宅用にもぜひ楽しんでみてください。

◎ クレマチス
風に揺れる姿が印象的な、つる性の多年草・クレマチス。星のようなシルエットの花びらは、軽やかで涼しげ。青・紫・白・ピンクなどカラーバリエーションも豊富で、ナチュラルな雰囲気のアレンジにぴったりです。ガーデニングでも人気があり、グリーンと共に立体的に楽しめるのが特長。6月にはちょうど開花が進み、切り花でも花束のアクセントとして美しく映えます。“つるをのばし、空に向かって花を咲かせる”姿は、どこか前向きな気持ちにさせてくれる存在です。

◎ アルストロメリア
花びらに繊細な模様をまといながら、華やかさも上品さも併せ持つアルストロメリア。“持ちがよい花”としても知られ、水のある環境なら10日以上楽しめることもあるため、贈りものにもおすすめです。品種も豊富で、パステルカラーからビビッドな色までさまざま。6月に入ると、みずみずしさと色鮮やかさがより一層引き立ちます。1本でも存在感があり、他の花との相性も抜群。アレンジメントや花束の中に自然と溶け込みながら、しっかりと印象を残してくれる頼もしい存在です。
■ 雨を楽しむ、花のある暮らし
雨音を聞きながら花を眺める時間は、少し特別なもの。何もしない時間を贅沢に変えてくれるのが、自然と季節、そして花の力です。
気分が晴れない日も、外に出られない日も。
お部屋にひとつ花を飾るだけで、心の湿度がちょうどよく整う。
雨の日こそ、花を取り入れてみてください。
きっと、これまでより少しだけ“梅雨が好きになる”はずです。
FLORISTでは、季節ごとの花々を取り入れたデザインや、特別なシーンにぴったりの華やかなアレンジまで、さまざまな作品が日々生み出されています。ぜひお気に入りのアレンジを見つけてみてください🌱
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